ポンコツOLのゆる記録

孤独なポンコツOLが、ただ好きなものや日々のことを書いていくだけのブログです。

京都ソロ散歩 後編

 

 階段から転げ落ちた時に出来た痣が痛い。ダイレクトに強打した脛は青黒く変色して歩くたびにズキズキするし、両膝にもポツンと出来ている。手すりにぶつけた右肩にもしっかりと跡が残り、まるで全身殴られたみたいだと浴室の鏡で自分の体を見る度に落ち込む。田舎の人間は身内や知人以外には冷たいので、誰も手を差し伸べてはくれなかったが、それももう慣れた話である。不幸中の幸いなのは半袖から見える場所や顔に傷がないことだろうか。まあ元から仕事上で出来た痣も多いので今年も足を出す服装は当分出来なさそうである。残念。

 

 さて、今回は前回の続き、京都ソロ散歩の後編である。と言っても、行ったカフェについてだけなので短め。ちなみに本日の執筆のお供もアイスコーヒーである。蒸す外気を意に介さず、涼しい室内で飲むアイスコーヒーはやはり至高。

 

Elephant factory coffee

 河原町といえば祇園がすぐそこで、少し歩けば鴨川も京都御苑にも行けるエリアなので、人通りも店数もとても多い。ので割と騒がしい(と言っても上品な騒がしさだが)。しゃらんら〜としたキラキラカフェも勿論嫌いではないが、生憎私はラテが飲めない。大体“お洒落カフェ“はラテアートがメインだったりするものである(偏見)から、純粋にコーヒーを楽しみに行っている、そして学生でも若くもない女1人では、何というかあのキラキラした空間には気後れして入れない。

 そんな私に、京都在住のフォロワーさんが隠れ家カフェを教えてくれた。コーヒーが美味しくて、静かな空間で、心穏やかにゆったりできるのが、前述した河原町のど真ん中にありながらひっそりしているElephant facrtory coffeeさんである(店名は村上春樹の『象工場のハッピーエンド』に由来しているらしい)。

 北海道は美幌にあるコーヒー専門店「豆灯」さんから週2で送ってもらっているという新鮮な豆を使っている。私のポリシーで、初めて訪れた喫茶店やコーヒーにこだわりのあるお店では絶対にブレンドを頼むというものがあるので、今回も御多分に洩れず深煎りのブレンドをチョイス(メニュー名としては「EFブレンド7」)。それと、隣の奥様が頼んでいて気になったので自家製ミニチーズケーキも頂きました。

 静かな空間に広がる深みある香りと舌の上でじんわり広がる温かなコク。チョココーティングされた甘すぎないレーズンともベストマッチで優しい気持ちになる。チーズケーキは柔らかくて、コーヒーの邪魔もしないし、逆にコーヒーも苦味が程よいのでチーズケーキを引き立てる。幸せでしかなかったな。

 

 さて、最近こうしてブログ(記録?)を書いているからなのか、『思考を書き連ねるのにデジタルじゃ間に合わない』ということをよく思うようになった。日々仕事でパソコンと睨めっこしているからか、タイピングは遅い方では無いとは思うが、やはり大学卒業までアナログ手書きメインで生きてきた(というか自分用のパソコンを持っていなかった)せいか、完璧なブラインドタッチはできないし、デジタルだと執筆途中の修正に手間がかかる、ように思う。ウェブマガジンのライターをしていた時もそうだったが、紙とペンさえあればどこでも書けるアナログが結局最強なので、今回の京都にもノートと万年筆はカバンの中に入れて行った。

 で、このカフェで前回の初稿をノートに書いていたのだが、あくまで初稿であるし、読むのは私だけなのでまさに“書き殴る”ようにしていたら、隣に来たお兄さんがギョッとしていた。多分涼しい顔しながらすごい速度で書いてる上に全く読めなかったからだろう。ちなみに私はメモは汚いけれどノートは綺麗に書くタイプである。なんならその反復で記憶にぶち込むタイプである。未だに会社でも自分用の付箋はミミズが這っているので、誰も読めないらしい。が、もうこればかりはどうしようもない。

 とにかく、平日は仕事中に考えが浮かんでも個人用のノートを出せないのでどうしても帰宅してからiPadに向かっての時間勝負になってしまう。今日も遅い時間になってしまった。楽しいからまあ良いか。

 

 それでは今宵も良い夜を、おやすみなさい。