ポンコツOLのゆる記録

孤独なポンコツOLが、ただ好きなものや日々のことを書いていくだけのブログです。

引っ越しがしたい

 久々にはてなブログを開く。
まとまった時間も、色々話したいこともたくさんあったのに、文章を書いていると客観的に現実の自分と向き合うことになってしまって、それが怖かった。最近は少しずつ心の平穏を取り戻しつつあるので、リハビリも兼ねて駄文を書き留めておこうと思う。

 

近況報告

 2か月以上触れてこなかった間に、適応障害になって休職して、職場復帰をした。残業ガー休みガーということも無いのに、ただ自分の能力があまりに低くて、生活も心もハチャメチャに荒れてどん底におちて、限界で、理解ある上司に休みを取らせてもらった。正直(今も)終わりのない繁忙期なので1人でも欠けると業務に滞りが出るような状況だったので休日出勤とサビ残で対応した、と復職してから聞いて、大迷惑を周りにかけてしまったなという後悔しかしていない。が、あのまま無理して働いていても、体調不良でほぼ有給を消費するような状況が良くなることは決してなかっただろうなとも思っているので、本当に自分は弱い人間である。

 

 休職中は半分以上泣きながら布団にくるまって引きこもっていたので、夏の思い出というものは殆どない。強いて言えば、東京の両親に会いに行き、家族と盆を過ごせたくらいだろうか。ああ、あと日帰りで福井にも運転してきた。写真もたくさん残っていて、その瞬間は楽しかったのだろうが、記憶がほぼ無いのでそこだけ頭にもやがかかっているような状態である。

 というか復職して脳のリソースの8割を仕事に割いていると、毎日を生きることに残りを使ってしまうので、仕事以外の記憶がぼろぼろと零れ落ちていくようになった。楽しかったはずの思い出や記憶が「不要」と判断されて消えていくことが本当に空しく悲しい。心が壊れる前は何年も思い出を大切にしていたし、友人との何気ない会話すら覚えていたのに、もう何も思い出せない。目を閉じて眠りにつくときも、頭に浮かぶのは翌日の仕事のスケジュールやその日のトラブル管理のことばかり。怖い。

 

 それから、あんなに喜んでいたはずのカメラマンの仕事は辞めた。通勤に往復4時間かけても得られるのは1時間分の給与と交通費だけということが続いて、全くもってコスパが悪すぎる上に、当初契約していた撮影場所が無許可だったということに対する運営への不信感、代わりの場所があまりに遠くなりすぎて物理的に通えないという問題が積もりに積もったので、自分の心の安静に全て充てることにした。時は金なり。
 ちなみに今だから言えるがこの5時間+現像時間(無償)で5000円以下はざらだった。知人のカメラマンに話したら「イかれてるよそれ」とのことだったので、本当に辞めて正解だった。

 

引っ越しがしたい

 休職と復職を経験して改めて思ったのは「田舎の一人暮らしは、私には向いていない」ということだった。小さなスーパーと畑と田んぼ以外何もない、車がないとコンビニすら行けないような田舎に住み3年半になるが、やや都会で育った私に、男女交際とパチンコくらいしか娯楽のない土地での独居はあまりに向いてなさ過ぎた。就職活動中に通勤時間の満員電車で過呼吸になったことがトラウマになりすぎてわざわざ田舎に来たのに、まさかこんなに詰むとは思ってもいなかった。

 逆に今までが恵まれすぎていたのかもしれない。が、その恵まれていた環境がベースになっているので、それ以下の水準で生きるのがあまり肌に合っていないのだろう。

 生まれ育った街を飛び出したときの目論見では、今頃新しい友人や交際相手と公私ともに充実した田舎OLライフを過ごしている予定だったが、現実とは甘くはないようで、適応障害持ち・親しい友人は県外・交際相手なし・薄給・無資格のダメOLが鏡に映るだけである。そもそも社会人にもなって新たな人間関係を構築するためには、趣味なり何なりでの集まりが無いと厳しいと思うのだが、ここには何もない。というのも、狭く、既に出来上がっている人間関係で満足している人間がほとんどだからである。他所から来た人間は排除されがち(というかそもそも視野に入っていない)なので、私には居場所も人脈もない。孤独を埋めるために始めたカメラマンの仕事も上記のとおりである。

 

 それと、復職してから気付いたのは、弊社はやはり男尊女卑思考が強いということである。私自身、以前から無意識のセクハラ発言などで何度か上司と衝突してきてはいたが、数少ない女性社員に対する揶揄が多すぎるのだ。年齢のことだったり、体型のことだったり、容姿のことだったりとその時々によって変わりこそすれど、数日に1回は必ず誰かは言われている。慣れてしまっていたから麻痺していたけれど、一度離れていたから余計に顕著に感じてギョッとする。良い年した大人が異性に対して「25になって彼氏の1つもいないなんて行き遅れ」「君はかわいくないんだからその分仕事に精を出さなきゃね」と平然と言うのが気持ち悪い。
 大して美人なわけでも無いのにプライドばかりが高い女だ、と馬鹿にされるかもしれない(実際に言われた発言である)。女子校育ちの気が強い学生時代を送ってきたことで性差での茶化しに触れずに済んでいたわけで、男性社会ならば女性は揶揄されても仕方なしという考えにも反吐が出る。弊社だけなんだろうかとも考えたが『田舎なんて大体そんなもんじゃない?』と言われて、じゃあ自分は田舎ダメだなと更に強く思ってしまった。

 

 そういうわけで、私は今猛烈に転職がしたい。職を変えたいというよりも、最早このクソみたいな田舎から逃げたいという気持ちの方が強い。田舎だって悪いことばかりではないことは分かるが、自分にとってはメリットよりデメリットの方が多いのだから仕方ない。転職して都会の方に行けるように、まずは資格試験の勉強するしかないなあ。大人になってからの完全にゼロからの勉強ってとても大変だけど、これも成長とメンタル安定のため(自己暗示)。

 

 というわけで久々の愚痴っぽい長文駄文でした。前の記事から随分時間が経って生活も机の配置も変わって色々立て直しの最中ですが、たまにまたこうやって近況報告とちょろっと書いていけたら良いな。おやすみなさい。

水は飲め、って話

 

 テレビの放送が地デジになって久しい。昔、たまに電波が悪くなるからか、ざらっざらの線が映像に重なることがあった。その映像を、自分の目で、令和の時代になってみると思わなかった。昨日、私は死にかけていた。

 

 昨日の私は、前回の記事の通り撮影の仕事があったのだが、雨で何件かキャンセルになったので、いつもよりも随分ゆっくり目覚めた。いや、実際は目覚めていたのだが、布団の中でウゴウゴと推しVtuberの配信アーカイブを観たりしていた。起きた後もぼんやりした頭で仕事の準備をして、ついでに朝のうちに1日分の勉強も済ませてしまおうとそのまま机に向かったのがもう、第一の失敗であった。
 私には幸か不幸か、過集中の癖がある。ついいつもの癖でギリギリまで勉強してしまった上に、久々の接客(?)だしとしっかりメイクして服もしっかりコーディネートを組んで、と身支度にいつも以上の時間をかけてしまった。お陰で食事を摂り逃した。しまったなあ、二度と会うことのない人なのに何故あんなに気合い入れてしまったのだろう、と今になって後悔している…。

 

 たった1時間の撮影のために、田舎在住の私は片道2時間かけてひたすら運転しなければならない。少し早めに着く予定だし、現場でコーヒーでも飲めば良いだろうと思ってノードリンクで運転してしまったのが第二の失敗であった。普段と勝手が違う時間に出発したので、予想していた渋滞よりも格段に混んでいて、ギリギリに着いてしまったのである。この時点で、最後の食事から既に18時間ほど経過していた。
 本当に困ったことに、この時点で頭が割れそうなほどの痛みがあったが、元来偏頭痛持ちの私は『低気圧とPMSのせい』と思い込んで我慢してしまったのである。ズキズキと共に到着してロケハンの暇もなくズキズキと共にすぐに撮影。これで嫌な客だったらもう最悪であったが、ありがたいことにとても良い人で、助かった…と思ったのは内緒である。カメラマンは写真家と違ってあくまでお客様ベースの接客業なので、客との相性云々と文句は言ってられない。いわゆる『やべー奴』に対しても常にニコニコとしていなければいけないので、昨日の自然体で接することができたお客様には本当に感謝しかない。

 

 さて、撮影後に現像も兼ねて某コーヒーチェーン店に行こうとしたのだが、なんと駐車場が満車。そうか、世間が三連休であることをすっかり忘れていた。仕方ない、別の店舗に行こうとその場でドライブスルーすらも利用しなかったことが第三の失敗である。運営に即日納品が義務付けられているからと、wi-fiを求めてこのチェーンに拘らなければよかった…。

 そして運転中に冒頭のテレビの映像の話に戻る。

 一向に治らない頭痛をずーっと低気圧のせいだと思っていたせいで気づいていなかったが、既に19時間以上胃に何も入れていなかった私の視界が、じゅわっと滲んで、砂嵐がザラザラと流れ始め。これはまずいと思ったので道中のコンビニの駐車場に駆け込んだことは、我ながらファインプレーであった。ゆっくり遠のく意識の底で「ブラウン管の映りが悪くなった時の映像みたいな世界だ〜…」とくだらないことを考えてながら、軽く倒した運転席でぐったりとするしかなかった。
 少し落ち着きを取り戻してから、カラッカラになった喉を潤すついでにアイスコーヒーとその他諸々の軽食を買って、20時間ぶりの食事〜!と車中でがっついていた時、ふと『水分不足, 頭痛』と検索したら、「危険」「脱水症状」「早急な水分補給を」などなどと出てきてゾッとした。そう、この時点で私はギリギリの状態であったのである。

 

 この記事を書くにあたって帰宅してから調べていたのだが、脱水症状は大きく
 1. 頭痛や立ちくらみ、食欲不振などの「軽症」
 2. 手足の痺れや吐き気、めまいなどの「中等度」
 3. 低血圧、体に力が入らない、失神などの「重症」に分類される。
 失神している私は、なんと重症であった。おいおい。すぐに救急車呼べって書かれているぞ。普通にアイスコーヒーとパンとチキンで復活したから運転して帰宅してしまったぞ、と今自分に呆れられるのは命があるからである。

 

 ということで、皆様、水分と塩分は摂ってください
今年の夏は初夏の時点で異様な暑さなので、熱中症に対する意識はあると思いますが、普通に脱水症状で命の危険が迫ってくることもあるので、生還した私からのお願いです。ちなみに昨日が雨じゃなくて晴れだったら多分死んでいました。あと土砂降りを全身に浴びて体温上昇を物理的に抑えられていなくても多分死んでいました。不幸中の幸いというか、奇跡か何かだと思っています。死ななくて良かった。

 

 それでは今日も命大事に!良き1日をお過ごしください。

最近あった3つのいいこと

 

  今日もこちらは雨である。6/27に気象庁から梅雨明けが発表されて以降、実に14日目の雨である。短すぎるのも癪だが、折角「明け」たなら未練がましくいつまでも上空に居ないでさっさと晴れてくれ、と前線に怒りたい限りである。今週末は久々に写真の仕事が入っているのだが、現段階では相変わらず雨予報。ずぶ濡れになることは覚悟せねばならないようである。ああ、憂鬱だなあ。

 

 今回は初めて「バトン」のお題に沿って書いてみたい。今週(既に先週?)のお題は『最近あった3つのいいこと』らしい。本当に小さくて個人的なことばかりだが、偶然3つ目が今日あったのでちょうど良い機会である。

1. 先輩との女子会

 平日の私は製造業で生産管理を担当しているのだが、取り扱っている製品が精密かつ特殊なこともあって少数精鋭部隊のような工場にいるため、本当に女性が少ない。というか20代女子は私だけである。それ以外の数少ない女性陣は全員既婚のママさんなので当然家庭優先、本社時代に仲良くしていた先輩も寿退社。若手の男性陣とは仲は良いが、サシでのご飯は色々と不具合が発生するし、大人数はご時世的にまだまだ避けたい。そんな孤独を拗らせて鬱が悪化しそうになっていた私の前に救世主は突然現れた。

 普段遠方の事務所に勤めている営業であり、ド田舎中小企業にはまだ多くない大卒女子の同志であり、20代おひとりさま組の先輩が出張で弊工場に数日滞在するとのことで、ご飯に誘われたのである。入社以来、部署が違うのに何かと気にかけていただいていて、経理でも生産管理でも営業とマメに連絡を取ることもあって、ありがたいことに随分仲良くさせてもらっている彼女から「急だけど空いてたら今夜ご飯行こ!」と誘われた時、つい嬉し泣きしそうになってしまった。

 思えば家族以外の誰かと食事を取るのは久々であった。友人と遊ぶ機会がここのところ無かったので、非常に新鮮だったし、コスパ良いおしゃれなイタリアンを知れてしまった。先輩ではあるが、仕事の話は結局1%とかだったんじゃないだろうか。学生時代のようにプライベートの話でキャッキャ盛り上がって、失いかけていた「女子」の感情を取り戻せた気がする。あれは良かったなあ。

 

2. 勉強会

 平日は仕事をしているので、どうしても1に引き続き会社関連になってしまうが、弊工場の若手社員で数ヶ月前から始めた取り組みとして隔週での「勉強会」がある。定時後に会議室を借りて、(なぜか)嘱託のおじいちゃん社員を講師として色々勉強しているのだが、おじいちゃんは2回に1回、お手製の、しかも非常に難しいテストを用意してくる。文系の私からすると初見で講習を聞いただけでは多分全く理解できないのが分かっているので、事前に予習・帰宅後に復習をしてかなりしっかり勉強しているわけだが、勉強したはずなのに、前回の試験で90点すら取れなかった。

 勉強しても満点が取れない。これはかなりしんどい話である。報われない努力というのは本当に心に負担がかかる。頑張っても頑張っても結果が出ないのは、まさに私の人生そのものを表しているようで、傍目から見ても分かりやすいほどに落ち込んでしまった。

 「83点のお前が一番高得点だったよ、よく頑張ったね」

 しょぼくれていた私の肩をポンと叩いておじいちゃんが言った言葉を聞いて、驚いた。点数よりも、頑張ったねと言われたことに。A3の紙いっぱい真っ黒になるまで予習していたことも、昼休憩の時間を利用して勉強していたことも、席が近いからか見ていてくれたのである。自分の努力は満足いく結果にならなかったけれど、報われなかった訳では無かった。勉強なんて自己満足な世界であるが、大人になってから褒められることはやはり嬉しいものである。今週は勉強会もないので、予習と自分の資格試験の方の勉強だけで十分そうだ。これからも頑張ろ。

 

3. Amazon Prime セール戦利品

 いや〜正直これが一番書きたかった!いつもPrimeセールでも欲しい物が浮かばず、参加できなかったけれど、今回はコーヒー関連で気になっていたものを手に入れたので、自慢させてほしい。

 まずはこちら。

 HarioV60 ドリップスケール。タイマー付きで、200g以下なら0.1g単位で測れるので便利。マットな色味のブラックもとてもビジュアルが良いし、何よりコンパクトで非常に使い勝手が良い。
 今までは菓子作りのためにイオンで買ったノーブランドのスケールを使っていたのだが、ずっと気になっていて遂にセール対象になっていたので買ってしまった。別の高級メーカーのスケールも気になっていたが、ポンコツな私の管理では多分宝の持ち腐れになるだけなので、その点コスパまで良いなんて…!流石Hario様。お気に入りのV60ガラスドリッパーとセットで使い倒そうと思います。

 続いてこちら。

 山崎実業蓋付きコーヒーペーパーフィルターケースTower。1〜2杯用の円錐型フィルターが約60枚入れられるらしい(私の手持ちのフィルターは片側25枚ずつ入りました)。浮かせて保管するので底がない=お掃除がとても楽。金属製なので倒れにくいし、蓋があるので埃も入らない。ズボラOLにはぴったりすぎて感激した。
 私は基本的に円錐型のドリッパーをメインで使用しているため、必然的にフィルターも円錐型を大量に保持している(フィルターを切らす、すなわち命の水であるコーヒーが飲めないなので)。その保存に湿気とか埃とかが大敵で、ケースが欲しかったので、これは本当にありがたい。ビジュアルもシンプルでとても好きです。

 あともう1つ本当はミルを買ったのだけど、まだ届いていないので、それは別タイミングでまた紹介させていただこうと考えております。やっぱりコーヒー関連のグッズは集めるの楽しいなあ。

 

 それでは今日も1日頑張りましょうね、いってらっしゃい!

京都ソロ散歩 後編

 

 階段から転げ落ちた時に出来た痣が痛い。ダイレクトに強打した脛は青黒く変色して歩くたびにズキズキするし、両膝にもポツンと出来ている。手すりにぶつけた右肩にもしっかりと跡が残り、まるで全身殴られたみたいだと浴室の鏡で自分の体を見る度に落ち込む。田舎の人間は身内や知人以外には冷たいので、誰も手を差し伸べてはくれなかったが、それももう慣れた話である。不幸中の幸いなのは半袖から見える場所や顔に傷がないことだろうか。まあ元から仕事上で出来た痣も多いので今年も足を出す服装は当分出来なさそうである。残念。

 

 さて、今回は前回の続き、京都ソロ散歩の後編である。と言っても、行ったカフェについてだけなので短め。ちなみに本日の執筆のお供もアイスコーヒーである。蒸す外気を意に介さず、涼しい室内で飲むアイスコーヒーはやはり至高。

 

Elephant factory coffee

 河原町といえば祇園がすぐそこで、少し歩けば鴨川も京都御苑にも行けるエリアなので、人通りも店数もとても多い。ので割と騒がしい(と言っても上品な騒がしさだが)。しゃらんら〜としたキラキラカフェも勿論嫌いではないが、生憎私はラテが飲めない。大体“お洒落カフェ“はラテアートがメインだったりするものである(偏見)から、純粋にコーヒーを楽しみに行っている、そして学生でも若くもない女1人では、何というかあのキラキラした空間には気後れして入れない。

 そんな私に、京都在住のフォロワーさんが隠れ家カフェを教えてくれた。コーヒーが美味しくて、静かな空間で、心穏やかにゆったりできるのが、前述した河原町のど真ん中にありながらひっそりしているElephant facrtory coffeeさんである(店名は村上春樹の『象工場のハッピーエンド』に由来しているらしい)。

 北海道は美幌にあるコーヒー専門店「豆灯」さんから週2で送ってもらっているという新鮮な豆を使っている。私のポリシーで、初めて訪れた喫茶店やコーヒーにこだわりのあるお店では絶対にブレンドを頼むというものがあるので、今回も御多分に洩れず深煎りのブレンドをチョイス(メニュー名としては「EFブレンド7」)。それと、隣の奥様が頼んでいて気になったので自家製ミニチーズケーキも頂きました。

 静かな空間に広がる深みある香りと舌の上でじんわり広がる温かなコク。チョココーティングされた甘すぎないレーズンともベストマッチで優しい気持ちになる。チーズケーキは柔らかくて、コーヒーの邪魔もしないし、逆にコーヒーも苦味が程よいのでチーズケーキを引き立てる。幸せでしかなかったな。

 

 さて、最近こうしてブログ(記録?)を書いているからなのか、『思考を書き連ねるのにデジタルじゃ間に合わない』ということをよく思うようになった。日々仕事でパソコンと睨めっこしているからか、タイピングは遅い方では無いとは思うが、やはり大学卒業までアナログ手書きメインで生きてきた(というか自分用のパソコンを持っていなかった)せいか、完璧なブラインドタッチはできないし、デジタルだと執筆途中の修正に手間がかかる、ように思う。ウェブマガジンのライターをしていた時もそうだったが、紙とペンさえあればどこでも書けるアナログが結局最強なので、今回の京都にもノートと万年筆はカバンの中に入れて行った。

 で、このカフェで前回の初稿をノートに書いていたのだが、あくまで初稿であるし、読むのは私だけなのでまさに“書き殴る”ようにしていたら、隣に来たお兄さんがギョッとしていた。多分涼しい顔しながらすごい速度で書いてる上に全く読めなかったからだろう。ちなみに私はメモは汚いけれどノートは綺麗に書くタイプである。なんならその反復で記憶にぶち込むタイプである。未だに会社でも自分用の付箋はミミズが這っているので、誰も読めないらしい。が、もうこればかりはどうしようもない。

 とにかく、平日は仕事中に考えが浮かんでも個人用のノートを出せないのでどうしても帰宅してからiPadに向かっての時間勝負になってしまう。今日も遅い時間になってしまった。楽しいからまあ良いか。

 

 それでは今宵も良い夜を、おやすみなさい。

京都ソロ散歩 前編

 

 旅行が好きだ。3世代同居が少なくない地方には珍しく、両親の実家が海を挟んでいることもあって、物心ついた時には飛行機に乗って祖父母の家に行くことが当たり前だった。父は仕事が本当に忙しい人で、平日も週末もあまり顔を合わせる機会がないタイプだったが、長期連休は毎回、自分も疲れているだろうに何時間も車を走らせて全国あちこちを家族旅行した。海外も何回か行ったし、沢山思い出があるから、誰かとする旅が好きだった。

 一人暮らしを始めて4年目になる。1,2年目はこの地域に長期旅行しているような感覚で楽しめたのだが、3年目から少しずつ慣れてしまってつまらなくなってきた。そこで考えたのが、ずっと憧れのあった一人旅だった。

 そんな憧れだった一人旅も、今となっては当たり前になってしまって、何なら前日に突然宿を取ったり、ノープランでとりあえず現地に行ったりするような適当ソロ(散歩)旅をする女になってしまった。もし何かあっても自己責任だし、自分だけのために時間を使えるのはとても楽しい。昔から1人行動が平気なタイプだったので、自分には向いているみたいだ。

京都ソロ散歩

 関西方面に住んでいるので京都には年に数回行く。ただ、いつも行くのは由緒正しい寺社仏閣ばかりで、京都の良いところの1/10も楽しみきれていないと思い、今回は以前電車内から見えた京都水族館を訪れてみた。

京都水族館

 将来の夢(職業とかではなく死ぬまでにやりたいこととして)に海で鯨と泳ぐことというのがある。海はなんだか神秘的な感じがあって、その神秘のほんのちょっとだけ、一部分をぎゅっと詰め込んだ水族館が好き、というよりも神聖な場所な気がしてお気に入りの空間である。生まれ育った愛知の名古屋水族館には、心が疲れた時に大学をサボって年パスを使って逃げていたものである。

 初めて訪れた京都水族館は、思ったよりも京都駅からずっと遠かったが、思ったよりも天気も悪くなかったので住宅街を完全に京都市民の顔をして汗ダラダラこぼしながら歩いた。そこまで大きくはないが、建物はシンプルでスタイリッシュ。

 ネットでチケットを購入していたのでサラッと入館。入館してすぐに京都水族館の名物、オオサンショウウオがお出迎え。この風貌、随分昔にどこかで見た気がする。どこだっけな、記憶違いでなければ、赤目の滝の日本オオサンショウウオセンターだった気がする、なんて思いながら見つめていたら、隣にいた男児が目をキラキラさせて『怪獣!』と喜んでいた。君が見ていたのは特別天然記念物なんだ、それって凄いことなんだぞ。

 印象的だった“京都クラゲ研究部”。エリア、クラゲワンダーの一部で、飼育スタッフさん方の繁殖・研究などの、いわゆる裏方でやる作業を目前に見れる場所。少年たちと共に釘付けになってしまった。最近はあちこちの水族館で少しずつバックヤード見学が始まっているが、ただ生き物を世話して展示しているだけでなく、こういった研究している姿を見ることができるのは、知識や興味の幅が増えるのでとても良い取り組みだと感じている。

 

 研究者になりたかった。海洋研究の方ではなく恐竜、ひいては考古学方面の学者になりたかった。親戚からプレゼントされた恐竜図鑑をボロボロになるまで読み込んだり、あちこちの恐竜博物館に両親に連れて行ってもらった。今でこそ家族中で一番コミュニケーション能力が高い私だが、人との接し方がよく分からず友達が少なかった当時の私には、本や図鑑が友達でその世界にのめり込んでいた。中学以降は理数系の科目が苦手だったが、生物と地学分野だけ異様に点数が高かった。分かりやすすぎる。

 結果的に考古学の分野に進まなかったわけだが、それは家族からの反対にあったからである。学芸員になるにせよなんにせよ、就職先が少ないことを心配してのことだった。他に学びたい学問も無くはなかったので、無難に法学部に進み、無難に学んだ学問とは全く関係のない製造業に就職した。研究職に進んだ知人もいたのだが、大学を卒業してからこの国の研究職は不憫すぎるなと気付いた。下りない予算、大して貰えない給料。人類の発展に通じる研究でさえも、賞賛されるわりに対価が見合っていないと聞く。過去の歴史を解明する研究はどうなってしまうのか。大学で仲良くなった恐竜関連の外部講師に聞いたら『若手の研究職は経済的には大変だよ、でも好きだからね』と苦笑していた。やはりそういうことらしい。

 だからこそ博物館や動物園、水族館、美術館にいて目がキラキラしている子供を見ると、昔の自分に重ねてしまって悔しさと頑張ってほしいという思いが出てきてしまう。私は親の立場ではまだ無いが、幼少期から「学問」と「知識」に触れる経験はしておいた方が良いと思うし、私がなれなかった存在を諦めないでほしい。

 

 そんな自分語りは置いておいて、写真をいくらか撮ってきたので思い出に貼っていきます。

 今回は水族館(と私の人生)についてのみ書いたので、次は午後に行ったカフェの話でもしたいな。このブログを読んでくださる方が少しだけいるみたいで嬉しいです。今後も好きなこと好きなように書いていくぞ〜!

 

 それでは今宵も良い夜を、おやすみなさい。

Been’s Report 1

 

 実家で暮らしていた頃毎年夏になると、母と私で、汗でべたついた肌を「カエル」と言っていた。触れたことのある人なら分かるだろうが、カエルは皮膚呼吸なので独特のぺたぺた感がするのだ。ついに今年もカエルになる時期が来てしまった。

 今年は(軽い)鬱になったせいで自律神経をダメにしたので、特にダメージが大きい。熱のこもった現場に数分居ただけで、冷房ガンガンの涼しいオフィスに1時間座っていても汗が止まらなくて非常につらい。恒温動物のくせに体温調節が苦手とは、まったく難儀なものである。

 そんなカエル女の私は去年まで圧倒的ホットコーヒー信者だった。むしろ「暑い夏にクーラーの効いた涼空間でホットコーヒー飲むのが粋」だの何だの言っていたくらいである。がしかし、今年はクーラーが効かない。涼しいはずの場所でずっと汗をかいているような状態でホットコーヒーなんて飲んだら死んでしまう…。ということでここ数日はアイスコーヒーで体の中から冷やす生活をしています。

 さて、今日紹介するのはアイスコーヒーにしてもとても美味しいブレンド、Exotic Summer Blendです。

 

Post Coffeeとは

 最初にPost Coffeeのサービス内容を軽く紹介させてください。

 現代に星の数ほど溢れているサブスク(月額制)サービスの中でも、コーヒーが好きな方は絶対試してほしい。コーヒー診断で導き出された3種類のコーヒーが毎月ポストに投函されるサービスになっています。組み合わせは約30万通り、浅煎りから深煎りまで、スペシャリティコーヒーが楽しめます。豆と粉どちらのタイプも選択でき、フィルターも付けられるので、ミルやフィルターがない人でも気軽にハンドドリップができる、これからおうちコーヒー生活したい方にも優しいサービスになっています。

 ちなみに約45g×3種類、全国送料無料、縛りなし、スキップ可能で¥1,480(+tax)です。サブスクサービスで気に入った豆は、サイト内で買うことも可能です(人気の海外ロースターのものはすぐに売り切れてしまうことも…)。

 まずは公式HPでコーヒー診断してみてください!!!

PostCoffee(ポストコーヒー)| 美味しいコーヒーの総合通販 全国送料無料、最短翌日投函でお届け

 

Exotic Summer Blend

名前

 Exotic Summer Blend(夏季限定) 

産地

 タンザニアニカラグアブレンドタンザニアって珍しいな〜と思っていたのですが、よく考えたらキリマンジャロタンザニアだった。ニカラグアの方が珍しい、のかな?正直産地については、好きな国以外あまり気にしていないので参考にならないかもしれません。勉強しなきゃなあ。

香り

 開封した瞬間から、華やかな明るい香りが広がりました。夏の空から青臭さを和らげた香り。

 香りからも感じていた果実味のある酸味と、優しい甘さがちょうど良いバランス。パッケージにはミルクチョコと書かれていましたが、アイスにすると個人的にはミルク味が強かった気がします。美味しい。

 写真では分かり辛いですが、中煎りなので赤みが強め。夏っぽくて綺麗なカラーですね。グラスでアイスにして飲むと、目にも爽やかでした。

 

 実は今回の豆はアンバサダー先行で頂いたもの。一般発売は7/18(月)の海の日からとなっております。コーヒー特有の苦味が苦手な方も飲みやすいブレンドなので是非お試しあれ!

 

 

  久々の豆レポで、個人的な表現が多いところもありますが、誰かの参考になったら嬉しいなあと考えております。コーヒー沼は深いですが、誰でも簡単に覗ける深淵でもあります。深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。皆も自宅でハンドドリップ、軽率に始めよう。

 それでは今宵も良い夜を、おやすみなさい。

星祭りの夜に

 

 雨の降らない七夕はいつぶりだろうか。田舎の夜は夏でも星が良く見える。

 

 記憶の中の「7月7日」にはいつも雨が降っていた。

 てるてる坊主は暗い顔でうなだれていたが、給食のかわいいけどさして美味しくはない、青いゼリーが楽しみだった。

 中庭に飾られた大きな笹からぺらっぺらの色紙が落ちて、翌朝バルコニーにべたべたとこびりついていた。10代のころは大体定期テスト前で、赤点回避の短冊を書いては神頼みして、先生に怒られていた。

 

 本来なら梅雨真っ只中で、「七夕は相変わらず雨か」というところだが、今年はどうも様子がおかしい。何でもすぐ擬人化する日本人は、この異常気象も『令和ちゃん』に罪を着せているようだが、そうでもしないとやってられないのだろう。社会人歴で言えば私と『令和ちゃん』は同期。4年目でこんなミスばかりなんて、弊社だったらクビにされかねんぞ。ホワイト企業で良かったな。

 とまあ、雨の七夕も個人的には思い出もあるし、個人的には案外乙なものだと思っている。織姫だの彦星だのの伝説だって悲恋の話で留めずに、船作るなり泳ぐなりして、ミルキーウェイも悠々自適に越えて行けば良い。かささぎの橋にいつまでも頼るな。時代は令和だぞ。

 

 だが、いつからだろう、日々の中の小さなイベントを感じなくなったのは。夏至にしろ七夕にしろ、いつの間にか私にとってはルーティン化された365日のうちの1日であり、何も変わらない退屈な1日になってしまった。朝起きて、会社行って、帰って家事して寝て、また朝起きての繰り返し。先の日程管理ばかりしているから、気がついた時にはまた1ヶ月が終わっていく。今日は11月分の注文まで管理していたので、頭の中はそろそろ1年が終わりに向かっているところです。

 それでも季節の移り変わりだけは何となく肌で感じられるのが、日本の好きなところだ。ギラギラとした陽光が肌を差し、生い茂った草木の緑が深くなり、まとわりつくような湿気が昼夜問わず漂い、蝉や蛙の声が心地良さすら感じさせるような、そんな日本の夏が私は嫌いじゃない。

 

 おっと、そんなことを考えていたら、いつの間にか淹れたばかりのアイスコーヒーの氷が溶けて、グラスが汗をかいていた。これも夏の風物詩の1つであるな。

 コーヒーが好きすぎるあまり、豆を後先考えずあれこれ買っていたら、一人暮らしオフィス勤務系OLには消費がなかなか厳しい量とバリエーションになってしまったので、今年は積極的に飲んでいかねばならない。何が怖いって、今週末に一人旅する予定の京都でも豆を買い込んでしまいそうなところである。誰か私を止めてください。

 

 明日は新しく届いた豆の紹介でも軽くしたいところ。久々のレポだ〜!

 それでは今宵も良い夜を、おやすみなさい。